MacBook Air A1304(Late 2008、Mid 2009)を分解してみたー各パーツの動作確認ー
今回は、立ち上がらないMid 2009のどのパーツが故障しているのかを特定していく。前回の調査で一番高価なパーツはもちろんメインボードであることが判ったが、ビープ音が鳴って立ち上がらないことからメインボード上のRAM(メモリ)が故障している可能性が高いが、周辺のパーツが問題ないかをまずは確認していく。
具体的には、正常に動作しているLate 2008にチェックしたいMid 2009のパーツを差し替え、該当パーツが動作するかで判断する。
LCDスクリーンユニット
まずは、メインボード以外でもっとも高価なLCDスクリーンを確認する。 確認するMid 2009のLCDは下記で、ユニットからは左側から順にLCDスクリーンの表示信号(LVDS)、LEDバックライトの明るさをコントロールする信号を束ねたケーブル、WiFi、Bluetoothのアンテナに繋がるケーブル、及びLCD上部に位置するカメラ(マイク)ユニットに繋がるケーブルの3つが出ている。今回はLCD表示の確認なので、一番左のLCD用のケーブルのみLate 2008に接続、立ち上げることで正常か否かを判断できる。
カメラケーブルとアンテナケーブルは比較的長いので、Mid 2009のLCDユニットをそれほど近づけずとも接続が可能であるが、LCDの信号は差動信号とはいえノイズの影響を受けないためにできるだけ短い配線にしているため、ケーブル長にゆとりがありません。したがって、Mid 2009のLCDユニット(下記写真のプチプチの下側)をLate 2008のLCDユニット(下記写真の上側)の後ろに重ねることで接続を行う。
LCDのコネクタ部分はこんな感じで接続します。Late 2008のコネクタ先端は端子が出ているのでビニールテープで絶縁しておきます。
ちょっと分かりにくいですが、手前のLate 2008には何も表示されずに、後ろにあるMid 2009のLCDスクリーンに無事表示されていることが分かります。
本確認により、LCDスクリーンユニットは正しく動作していることが確認できました。
その他のパーツ確認
メインボード、LCDスクリーン、SSD以外で立ち上がらない要因になるのは、MagSafeの電源ユニットですが、こちらはビープ音がなっていることから正しく動作していると思われますので、それ以外のパーツは一気に差し替えて動作確認を行います。とはいえ、FPC類は故障の可能性は低いのと、Mini Display Port等のI/Oユニットは電子部品が搭載されていないので、こちらも故障する可能性は低いので確認したのは無線ユニットとスピーカユニットのみです。
下記のように差し替えました。
無線LAN、Bluetoothの両方とも問題なく動作しています。
スピーカも正しく認識、Netflixの映像をストリーミング再生、スピーカも正しく動作しています。
ということで、Mid 2009が立ち上がらないのはやはりメインボードの不具合との結論に至りました。このマシンを復活させるには、アリババで16000円くらいのメインボードを購入するか、メルカリ等でメインボードが動作するジャンク品を手に入れるかのどちらかになります。
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