MacBook Air A1304(Late 2008、Mid 2009)を分解してみたーバッテリ、SSDの取り外し編ー

2020年4月19日

 前回Mac miniのHDDをSSDに換装することで性能の改善を行った記事をアップした。今回は、かなり古くてネットを検索してもあまり情報がないMacBook Air A1304(2台)を分解してみたのでその情報をアップします。手持ちのA1304にはLate 2008とMid 2009の2種類があるが、クロック性能とSSD内蔵の標準機種が存在するか否かの差異で構造的には変更がないので、今回の分解記事でも写真等は両者が混在します。

外観

 A1304はMacBookの2代目ですが、物理的な外部I/Fは、Mini Display Port、USB2.0、ヘッドフォンジャック、ACアダプタコネクタ(MagSafe)に絞り込み、薄型のアルミボディベースの筐体が発売してから10年以上経過した今でも洗練されていると感じられるデザインになっています。

表面と裏面

開閉式のI/Fコネクタ

電源ポート(MagSafe)

裏蓋取り外し

裏蓋は3種類の長さのネジが使われており、写真の中段2つ、下段4つは短いネジ、上段両側2つが中間の長さのネジ、上段真ん中2つが長いネジになります。

裏蓋の裏面には、右側の写真にあるような説明書きがされています(開けないと見れないのであまり意味はないが(笑))。

バッテリの取り外し

裏蓋を開けると一番大きな面積を占めているのがバッテリになります。

バッテリを外すには、まずは基板とバッテリをつないでいるケーブルを外します。このケーブルは引き抜くだけでOKです。

次にバッテリを固定しているネジを外すだけで簡単に外れます。左側が外したバッテリ、バッテリを外すと下部はスカスカです。

SSD(HDD)の取り外し

 今回の製品には、HDDではなくSSDがついていましたが、多分HDDの場合も基板側のコネクタは共通だと思いますので、同様の手順で外せると思います。

まずは、SSDを覆っているUSB、Mini Display Port、ヘッドフォンなどが入った外部I/Fコネクタとメインボードを接続しているFPCを外します。メインボード側のコネクタは上から差し込むコネクタなのでヘラ等を使っててこの原理で押し上げることで簡単に外せます。FPCは別のFPCと接着剤で貼り付けられているのでそれを剥がせばフリーになります。

次にSSDとメインボードを接続しているFPCを外します。こちらも上から差し込むタイプのコネクタですので先程と同様にヘラ等を使いテコの原理で押し上げます。

これでケーブルは外れたので、SSDを固定しているネジ4本を外しますが、注意すべきは上側の2本のネジでここにはディスプレイからのケーブルが伸びており、ケーブルを上側に避けたのちにネジを外します。

外したSSDモジュールはこちら、専用のFPCがついています。

蓋を外すと、中にはTOSHIBA製の128GBSSD基板が入っていました。FPCにAppleという名前が入っています。

ちなみに、もう一台の方には別メーカのものが入っていましたが、こちらにはSAMSUNGのメモリが積まれていました。ただし、こちらの SSDにはアップルマークが入っておりFPCにはAPPLEの製造委託先メーカであるFOXCONN(SHARPを買収した台湾メーカ)の名前が入っています。こちらも純正の模様です。

ちなみに、両方のSSDともに1.8インチの22ピンLIF I/Fですので、24Pin ZIFに変換するアダプタを使うことで2.5インチのSATAモジュールとしても使えます。ちなみに、下記ZIF変換アダプタはアリババで200円弱で購入できますので買っておくと役に立つかもしれません。

続く